八王子市の京王八王子駅ビルの書店で昨年7月、女性2人を死傷させたとして、殺人などの罪に問われた同市川口町、会社員菅野昭一被告(34)の公判が20日、地裁八王子支部であった。山崎和信裁判長は、弁護側から請求されていた精神鑑定を採用する決定をした。
弁護側は菅野被告について「知的障害があり、犯行時、責任能力が限定的だった可能性がある」などと指摘している。
この日、初の被告人質問が行われ、菅野被告は、弁護側から被害者に対する思いを聞かれ、「心から謝罪する気持ちでいっぱいです」と供述した。また、検察側の質問に対し、「命を奪ったのであれば、自分も同じようにそれなりの刑を受けたい。死刑を覚悟しています」と答えた。
午後からは、死亡したアルバイト店員の斉木愛(まな)さん(当時22歳)の兄が法廷で、姉が書面でそれぞれ、「極刑を望みます」と意見陳述した。重傷を負った女性も書面による意見陳述で、厳しい処罰を求めた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20090221-OYT8T00039.htm