JFEスチール(東京)は20日、西日本製鉄所福山地区に4基ある高炉のうち、最も古い第3高炉を2月末までに休止する方針を明らかにした。休止期間は未定。倉敷地区でも今年1月、老朽化した第3高炉を改修を前提に休止したばかり。「需要の大幅な回復が見込めないことから、生産の効率化によるコスト削減を徹底する」と説明している。
福山第3高炉は1994年8月に稼働し、年産能力が262万トンの中規模高炉。「鋼材需要が増えれば再立ち上げできる」としているが、長引けば技術的に難しくなり、改修に入る可能性もある。福山地区の高炉は1998年9月から4基体制が続いたが、10年ぶりに3基に減る。
【写真説明】第三高炉の休止を決めたJFEスチール西日本製鉄所福山地区