麻生首相の実弟が経営する「麻生」(福岡県飯塚市)が製造販売したパネル状資材が、九州新幹線などの高架橋で剥離(はくり)した問題で、麻生は20日、「資材自体に欠陥はなかった」との専門家の調査報告書を公表した。
報告書は剥離の原因について「特定できなかった」と結論づけたが、資材をコンクリート製の高架橋に固定した際、ボルトを締め忘れたことや、資材がたわんだまま固定されたことなどが考えられるとした。
九州新幹線を建設した独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(横浜市)によると、この資材を使った高架橋で剥離が確認されたのは、九州新幹線新八代—鹿児島中央間の119か所と、建設中の博多—新八代間の10か所。また、つくばエクスプレス(秋葉原—つくば)の11か所でも見つかった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090220-OYT1T01128.htm