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2009年02月20日(金) 21時52分

熊本県115部署で1億円の不正経理、裏金2000万円読売新聞

 熊本県の蒲島郁夫知事は20日の県議会決算特別委員会で、2003〜08年度に知事部局の約3分の1にあたる97部署に県教育委員会や県警を加え、計115部署で約1億86万円の不正経理が確認されたことを明らかにした。

 県は、私的流用の有無を調べて3月に再発防止策をまとめ、知事給料のカットや職員の処分、公金の返還などを検討する。

 不正経理の内訳は、知事部局約9447万円、県教委が17部署約634万円、県警が1部署約5万円。

 このうち裏金は、知事部局と県教委で計約2220万円あり、業者の口座に代金をプールする「預け」と呼ばれる手口で捻出(ねんしゅつ)していた。また、注文とは異なる物品を業者に納入させる「差し替え」は、知事部局では94部署で約7468万円あった。

 蒲島知事は昨年7月、自己申告制で裏金の内部調査を実施し、「確認されなかった」と発表。しかし、同11月に会計検査院の調査で自然保護課で06、07年度に計114万円の裏金が発覚。県は弁護士らによる外部調査委員会を設け、納品書などが残っている03年度以降について再調査した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090220-OYT1T00967.htm