20日午前10時40分頃、和歌山市東紺屋町の「延命地蔵」をまつる堂の供え物を置く台の上に、ねずみ色のレジ袋が三つ載せられているのを、近くの無職女性(72)が見つけた。
うち一つを開けると、多額の現金が入っており、驚いて自宅に戻り、110番した。和歌山西署が調べたところ、計約4000万円が入っており、拾得物として受理した。
女性によると、一つの袋にはかばんが、残る二つには、1万円札や千円札、小銭などが入っていた。地蔵は50年近く前、事故で娘を亡くした人の寄付で建立されたという。
地域の「延命地蔵保存会」が管理しており、女性は2月の当番だった。
女性は「時々、地蔵に野菜が供えられていることがあるが、こんなことは初めて。不景気の世の中で、けったいな話ですね」と首をかしげていた。
現金は3か月間、落とし主が見つからなかった場合、保存会の所有になるという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090220-OYT1T00919.htm