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2009年02月20日(金) 11時29分

猪苗代湖で冬の名物「しぶき氷」…木々にようやく着氷読売新聞

暖冬で例年よりも氷結が遅れた「しぶき氷」(福島県・猪苗代湖の天神浜で)

 猪苗代湖北岸に位置する福島県猪苗代町中小松の天神浜で、湖水が木々に着氷する「しぶき氷」ができ、観光客の目を楽しませている。

 しぶき氷は、波の水しぶきが岸辺にある木に付着し、氷結する珍しい自然現象。

 猪苗代観光協会によると、しぶき氷は、例年厳寒期の1月中旬から2月中旬までが見頃となるが、今年は氷結が2週間以上遅れた。また、例年は一度凍ると寒さで徐々に氷が大きくなるが、今年は氷ができ始めた1月後半に気温が上がり、すぐに溶けてしまったという。

 同協会では「気温が上がればまた氷が溶ける可能性があるため、いつまで見頃か予想がつかない。早めに見に来てもらえれば」と話している。

 毎年、しぶき氷の写真撮影に来ているという福島市飯坂町、写真家大久保善人さん(55)は「例年より小ぶりだが、その分透明感があり、繊細な形をしている」と話していた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090220-OYT1T00098.htm