猪苗代湖北岸に位置する福島県猪苗代町中小松の天神浜で、湖水が木々に着氷する「しぶき氷」ができ、観光客の目を楽しませている。
しぶき氷は、波の水しぶきが岸辺にある木に付着し、氷結する珍しい自然現象。
猪苗代観光協会によると、しぶき氷は、例年厳寒期の1月中旬から2月中旬までが見頃となるが、今年は氷結が2週間以上遅れた。また、例年は一度凍ると寒さで徐々に氷が大きくなるが、今年は氷ができ始めた1月後半に気温が上がり、すぐに溶けてしまったという。
同協会では「気温が上がればまた氷が溶ける可能性があるため、いつまで見頃か予想がつかない。早めに見に来てもらえれば」と話している。
毎年、しぶき氷の写真撮影に来ているという福島市飯坂町、写真家大久保善人さん(55)は「例年より小ぶりだが、その分透明感があり、繊細な形をしている」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090220-OYT1T00098.htm