医療過誤があったように装い、医師や薬剤師などの家族から現金をだまし取ったとして、千葉県警などの合同捜査班は19日、柏市塚崎、自称オートバイ販売業、氏家建治(26)ら4容疑者を詐欺容疑で逮捕、送検したと発表した。
県警によると、香川や兵庫、岐阜、新潟などでも同じグループによる被害が出ており、余罪を追及する方針。
発表によると、氏家容疑者らは昨年4月10日、茨城県日立市の無職男性(77)宅に電話をかけ、「娘さんが6歳の女の子に薬を間違えて処方し、大変なことになった。示談交渉をしているので600万円準備してほしい」などと要求し、金融機関の現金自動預け払い機(ATM)で200万円を指定口座に振り込ませ、だまし取った疑い。
県警によると、男性の長女(46)は薬剤師として同市内の病院に勤務しており、容疑者らは病院長や顧問弁護士をかたって電話していた。メンバーは「医療関係者の名簿を持っていた」と供述しており、このほかに11件、計約6000万円の被害が確認されているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090220-OYT1T00121.htm