携帯電話向けの楽曲を違法に配信していた事件で、著作権法違反(公衆送信権侵害など)罪に問われている無職藤本継矢被告(28)(公判中)が、大阪国税局の税務調査を受け、2007年までの3年間で約8000万円の所得隠しを指摘されていたことがわかった。
携帯電話サイトの広告収入を全く申告しておらず、重加算税を含め約3500万円を追徴されたという。藤本被告は全額を納付した。
藤本被告は広告料目当てに、本来は有料の「着うたフル」サービスの楽曲を、無料で配信するとうたった携帯電話サイトを管理・運営。有名アーティストの3楽曲を日本音楽著作権協会に無断でダウンロードできるようにしたとして起訴されたが、実際には約2万曲を無料配信したとみられる。
関係者などによると、藤本被告は08年までの4年間で1億2000万円以上の広告料収入を得ていたというが、税務署には一切申告していなかった。
藤本被告は京都地裁の公判で、「申告すると、違法配信が警察に知られてしまうと思った」と述べている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090220-OYT1T00070.htm