2025年にリニア中央新幹線の開業を目指しているJR東海は20日、2010年度に過去最高の約1030人を新規採用すると発表した。
JR東海は、リニア中央新幹線の工事を13年度にも始める考えで、着工に備えて技術職を中心に採用を増やす。
全体の採用人数は09年度の計画比で70人増える。10年度の採用計画1030人のうち、運転士や工事要員など鉄道の現場作業にかかわる技術職は880人と85%を占める。このうち、大卒技術職の採用数は09年度比で45人増えて315人、高専、短大、専門学校、高校卒は合計で15人増えて565人を採用する。
このほか、総合職が09年度比で20人増の100人、地域限定職員を10人減の50人採用する。
世界的な景気低迷で、採用を絞り込む企業が増えているが、JR東海は、リニア中央新幹線の開業のほか、団塊世代職員の大量退職がピークを迎えていることにも対応して、採用を増やすことにした。
JR東海の人事担当者は、「リニア新幹線の着工が近づき、学生の関心が高まっている。説明会への登録や問い合わせも多い」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090220-OYT1T00839.htm