約8万7000人の死者・行方不明者を出した2008年5月の中国・四川大地震で被災した子どもたちが19日、長崎市の平和公園などを訪れた。
9〜20歳の男女6人。九州運輸局と九州観光推進機構が「観光地を巡り、地震で負った心身の傷を癒やしてもらおう」と招待し、15日から九州各県を訪れている。崩れたがれきで右腕を切断した子や、崩落した校舎から負傷者を助け出した子どもたちもいる。
平和公園では、ガイドから、平和祈念像や中国人も原爆の犠牲になった長崎刑務所浦上刑務支所跡などの説明を受けた。爆心地公園では、原爆落下中心碑を神妙な面持ちで見上げた。
地震でいとこを亡くした大学生の王佳明さん(20)は「原爆でも地震でも、大切な家族や友人を失う悲しみは一緒ですね」と話していた。
一行は23日まで九州に滞在し、20日は佐賀県伊万里市などを回る。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20090220-OYT8T00150.htm