新広島市民球場(南区)の東西両側に設ける集客施設「広島ボールパークタウン」の開発事業者・三井不動産(東京)が、経済情勢悪化を理由に19日が期限だった基本計画を市に提出できず、3月に予定した用地取得の延期が決まった。同社は構想実現は目指すとしているが、着工時期は「見通しが立っていない」としている。
市が同日の市議会総括質問で、期限延期を求める同社からの要請書が16日に出されたことを明らかにした。
構想によると、市土地開発公社などが所有する球場東側の2.6ヘクタールと西側の1.8ヘクタールを同社が購入し、総事業費約160億円でスポーツクラブや、ホテル、飲食・物販店などを誘致する。同社広報部によると景気悪化に伴い、参画を見込んだ商業関連企業の誘致が困難になったという。