認知症患者の暮らしを地域で支えようと、広島市東区の戸坂中の2年生が19日、認知症の症状や患者への手助けの仕方を専門家から学んだ。
市立中では初めての試み。東区医師会などでつくる区地域保健対策協議会が企画し、約220人が受講。同区の広島第一病院の松岡龍雄病院長(36)が記憶障害や判断力低下など症状を説明し、「医療機関への早期報告が重要」と強調した。
地元のデイサービスセンターの介護支援専門員山田文明さん(60)も「物忘れに困っている患者には自尊心を傷つけないようにやさしい口調で助けてあげて」と助言した。
【写真説明】認知症患者への接し方を聞く生徒