福山市は19日、2009年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比で1.9%増の1594億3200万円。40億円を上回る公的資金の繰り上げ償還の実施などで規模は過去最大となったが、景気悪化の影響で税収は大きく落ち込む見通しだ。
市は10月上旬、市立女子短大を4年制化して移転する大学の建設工事に着手する。ボランティア活動をポイントで評価する制度の導入など、新規事業は市民との協働施策が目立つ。「教育」「環境」など重点7分野では、66事業に約100億円を配分する。
歳入は、鉄鋼の業績悪化などで法人市民税が、前年度比の減少幅が過去最大の33億4800万円となる93億1400万円。市税全体でも41億2200万円減った。一方、地方交付税は25億200万円、臨時財政対策債が18億4100万円増えた。
歳出のうち、義務的経費は855億1800万円で31億4900万円増。公的資金の繰り上げ償還額は前年度より23億6200万円増えた。投資的経費は、JR福山駅前の中心市街地の整備などで12億8900万円増え、169億6100万円。