21日から始まる「よみがえる黄金文明展」のメーンとなる「トラキア王の黄金のマスク」が19日、会場の広島県立美術館(広島市中区上幟町)に展示された。
二重の覆いから取り出されたマスク。ブルガリアから訪れた学芸員2人が入念に点検後、展示台に設置されるとまばゆい光を放った。バルナ歴史博物館学芸員のアレクサンダー・ミニチェフさん(62)は「傷もなく、状態はいい。平和都市ヒロシマで見てもらえ感激している」と話していた。
同展は広島県立美術館や中国新聞社などの主催。古代トラキア(現在のブルガリア)の秘宝約170点を紹介する。3月31日まで。
【写真説明】黄金のマスクを点検するブルガリアの学芸員(撮影・室井靖司)