島根県邑南町で初の「子ども議会」が19日、町健康センター「元気館」で開かれた。歩道整備から将来の働き場確保まで多彩な質問・要望が飛び出し、町執行部は真剣な表情で答弁に臨んだ。
小中学校全12校から計33人が質問に立った。「歩道がないと大雪の日の登校班長は気を使う。車が速度を出せない仕組みを」「高齢者から戦争体験を聞き取ってはどうか」などと、日常生活や広島への修学旅行などの体験に基づいた率直な質問が相次いだ。
地上約20メートルの名物駅、JR三江線宇都井駅のPRを求めた阿須那小児童が「町長は宇都井駅のホームに立ったことがあるか」と質問し、石橋町長が平謝りして会場の笑いを取る場面もあった。
【写真説明】町執行部を前に町づくりへの意見を述べる生徒