アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で海上自衛隊の護衛艦が派遣されるのを前に、海自と海上保安庁による初の合同訓練が20日、呉市沖で始まり、海自隊員や海上保安官計約250人が参加した。
訓練は1日で、海自隊員と司法警察権をもつ海上保安官との連携を目的に実施。派遣される護衛艦さざなみ、さみだれが所属する第8護衛隊の五島浩司司令ら両艦の乗員約15人と海上保安官約20人らが、訓練用の護衛艦たかなみ(4,650トン)に乗艦。特殊部隊「特別警備隊」の一部要員も参加している。
海上では、海上保安庁の巡視艇と巡視船を海賊船と商船に見立て、商船に迫る海賊船への対応や拘束した海賊の引き渡しなどの訓練をしている。