民主、共産、社民、国民新の野党4党は20日の衆院本会議で、政府が提示した8機関16人の国会同意人事案のうち、人事院人事官など3機関7人について反対した。
7人の人事案は衆院で与党の多数で可決されたが、23日の参院本会議で否決され、両院の同意が得られず白紙になる。
野党は官僚OBの起用には批判的だが、今回反対した7人は民間人。千野境子・産経新聞特別記者を人事官に起用する案について、民主、社民両党は「人事官3人のうち1人がマスコミ出身者の指定席になっている」と指摘。共産党は、千野氏の公務員の労働基本権に関する見解に不十分な点があるとした。
中央社会保険医療協議会委員の前田雅英・首都大学東京教授の再任案は、「前田氏には患者・家族側に立った発言が少ない」(社民党)などと批判している。再就職等監視委員会の委員長・委員4人の人事案は、同委員会の設置に反対する立場から、一切の人事を認めない態度を取った。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090220-OYT1T01096.htm