消しゴムはんこ 夢の開店（中国新聞）
庄原市本町の消しゴムはんこ作家田村かをりさん(28)＝本名・田村香織さん＝が、消しゴムはんこと手作り雑貨の店「香面（こうめん）堂」を西本町にオープンした。我流ではんこ制作を続けて約４年。作業を手伝う母の登喜枝さん(63)との夢をかなえた。
店舗は木造平屋約70平方メートル。消しゴムはんこや、はんこを押したはがきなどを販売しする。知人が作ったポーチや人形などの雑貨約200点を委託販売するスペースや、はんこ作り教室などに使うイベントスペースも設けた。市の起業支援補助金約300万円を受ける。
はんこは専用の消しゴムを彫刻刀で彫って作る。2004年末の年賀状作りをきっかけに制作を開始。知人に配ると口コミで評判が広がり、依頼を受けるようになった。客をイメージした愛らしいキャラクターや動物などのデザインが受け、年間約300件の注文を受ける。現在は納品まで約２カ月待ちの状態が続いている。
【写真説明】開店を喜ぶ田村かをりさん（左）と登喜枝さん