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2009年02月20日(金) 20時32分

津村記久子さん「まだ驚いたままです」…芥川、直木賞贈呈式スポーツ報知

記念撮影する(左から)直木賞の山本兼一さん、天童荒太さん、芥川賞の津村記久子さん

 「自分が頂ける賞だとは思っていなかった。まだ驚いたままです」。第140回芥川、直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が20日夜、東京都内で開かれ、「ポトスライムの舟」で芥川賞を受けた津村記久子さん(31)が喜びを語った。直木賞は「悼む人」の天童荒太さん(48)と「利休にたずねよ」の山本兼一さん(52)に贈られた。

 津村さんはパンツスーツ姿で登壇。「小説を書いている間だけは『これは自分がやることだ』と、手が動く実感を持てる。この幸福な感覚を持てるなら、今まで以上に書いていきたい」と抱負を述べた。

 天童さんは「この作品を書き上げたことで幸せでしたし、読者から熱い言葉ももらった。さらに大きな幸せを頂き感謝している」とあいさつ。

 山本さんは「(受賞は)私の力というより日本と日本人が千利休を求めているからではないか。明日を生きるエネルギーになるようなエッセンスが日本の歴史には詰まっているので、それを書き続けたい」と話した。

(2009年2月20日20時32分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090220-OHT1T00286.htm