記事登録
2009年02月20日(金) 18時10分

長崎のハウステンボス ホテル休館と人員削減発表スポーツ報知

 経営再建中の大型テーマパーク「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)は20日、不況に伴う観光客の減少を受け、一部のホテル休館などを柱とした経営改善策を正式に発表した。効率化で収益改善を図る考え。

 ハウステンボスによると、4ホテルのうちの一つ「ホテルデンハーグ」(228室)を7月から1年間休館し、契約社員とパート計250人を6月末で契約解除。役員報酬を2—3割カットし、正社員も給与を5パーセント程度引き下げる方向。希望退職者も募る。

 ウォン安で海外客の7割近くを占めていた韓国人客が激減。4ホテルの中では安価で外国人客が多かったデンハーグは昨秋から客足が減り、2月の稼働率は2割程度にまで落ち込んでいる。2008年度の入場者数見込みも過去最低の185万人程度という。

 東園基宏社長は記者会見で「リーマンショックを境に業績が予想を超えて悪化した。このままでは存続を揺るがしかねない」と説明。改善策の効果で見込まれる額は明らかにしなかった。

 ハウステンボスは1992年開業。入場者数の伸び悩みなどから2003年2月に会社更生法適用を申請。現在は野村証券系の投資会社の下で再建を進めている。

(2009年2月20日18時10分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090220-OHT1T00244.htm