大阪府の橋下徹知事は20日、国土交通省で金子一義国交相と会談し、自治体に支出が義務付けられている国直轄事業負担金をめぐり「地方は奴隷になっている。政権与党で『奴隷解放』をしてもらわないとどうしようもない」と述べ、制度の見直しを求めた。
会談後、記者団の取材に応じた橋下知事によると、金子国交相は「負担金は見直しを検討する」と答えたという。
会談では関西空港も話題となり、橋下知事は周辺の7府県知事らと取りまとめた関空の機能強化を求める緊急共同アピールを提出した。関西国際空港会社の約1兆1000億円の有利子負債について、国交相から明確な改善策は示されなかったという。
橋下知事は、国が行う道路建設や河川整備に伴う地元負担金に異議を唱え、2009年度予算案で38億円を削減。関空についても「国のビジョンが見えない」として、連絡橋国有化に伴う負担金7億円を計上せず、2期島護岸工事の予算執行を留保する方針だ。
この日は、二階俊博経済産業相や総務省の滝野欣弥事務次官とも会談した。
(2009年2月20日18時10分 スポーツ報知)
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