文化勲章受章者で日展会長の日本画家大山忠作(おおやま・ちゅうさく)さんが19日午後10時8分、敗血症による多臓器不全のため東京都杉並区の荻窪病院で死去した。86歳。福島県出身。自宅は東京都新宿区中井2ノ16ノ10。葬儀・告別式は26日午前10時半から東京都中野区中央2ノ33ノ3、宝仙寺で。喪主は長男昌作(しょうさく)氏。
1943年、東京美術学校(現東京芸大)を繰り上げ卒業し学徒出陣。復員後、46年の第2回日展に「O(オー)先生」で初入選し、翌年、高山辰雄(たかやま・たつお)さんらの日本画研究団体「一采社」に参加。山口蓬春(やまぐち・ほうしゅん)に師事した。人物や宗教、花鳥、風景など広範な題材を、高い描写力で平明、骨太な作品にした。代表作に成田山新勝寺客殿の襖絵(ふすまえ)、「五百羅漢」など。法隆寺金堂壁画再現模写にも参加した。
61年に日展会員となり、事務局長、理事長などを歴任した。86年日本芸術院会員。2006年文化勲章受章。
(2009年2月20日17時45分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090220-OHT1T00241.htm