埼玉県狭山市狭山台の「さいかち豆腐店」で19日午前6時半頃、火事があり、木造2階建ての店舗兼住宅約150平方メートルが全焼した。焼け跡から店主の槐(さいかち)俊行さん(69)と長女・和恵さん(39)が遺体で見つかった。長男・仁司さん(42)は2階から飛び降り、腰を骨折する重傷。妻・恵子さん(68)も負傷した。
狭山署の調べでは、槐さん夫妻は同日午前1〜5時頃まで店舗内で豆腐や油揚げを作った。6時半頃、恵子さんが煙に気づき、火を消そうとして煙に巻かれたらしい。槐さんは近所の老人ホームで手品を披露するなどボランティア精神をもった人だったという。30年来の知り合いだった近くのオートバイ店店主は「律義できちょうめん。火の不始末をするような人ではなかった」と声を詰まらせた。
(2009年2月20日06時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090220-OHT1T00070.htm