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2009年02月20日(金) 21時41分

乱気流事故、管制官に連絡なし NW機、乗客乗員43人重軽傷東京新聞

 ノースウエスト航空ジャンボ機の乱気流事故で、同機が乱気流に巻き込まれたことや、乗客がけがをしたことを到着先の成田空港の管制官に連絡せず、緊急事態(エマージェンシー)を宣言しないまま通常着陸していたことが20日、国土交通省成田空港事務所の調べで分かった。

 千葉県成田市消防本部によると、救急搬送はジャンボ機到着後の20日午後1時ごろから同4時ごろまでかかった。負傷者は43人で、うち1人は首の骨を折る重傷。成田国際空港会社によると、負傷者には乗員も含まれているという。

 エマージェンシーを宣言しなかったことが搬送遅れにつながっており、航空会社の対応が問題となりそうだ。

 国交省は航空事故と認定し、運輸安全委員会は調査官3人を現地に派遣、事故原因の解明を始めた。千葉県警も近く、機長や乗員らから事情を聴く方針。

 エマージェンシーは(1)機体のトラブル(2)重病人の発生(3)燃料不足−などの際、管制官に宣言すると近隣の空港に優先的に着陸することができる。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022001000593.html