2008年に生まれた赤ちゃんの数が、前年より2518人多い112万3455人だったことが20日、厚生労働省の人口動態統計の速報値で分かった。06年以来2年ぶりに増加したが、08年はうるう年で、実態としては前年比でほぼ横ばいだった。
死亡数は115万3266人。今後、確定値が出た時点で判明するが、戦後、国の統計資料が残っている1947年以降で最多になる見通し。出生数から死亡数を引いた自然増加数は、前年(1445人)から大きく減少し、マイナス2万9811人。人口減社会の本格的な到来を示すデータとなった。
厚労省は合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供数の推定値)は07年(1・34)より0・02程度増加すると見込んでいる。05年に過去最低の1・26を記録後は、わずかだが上昇傾向が続いている。