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2009年02月20日(金) 20時12分

地元高出身は35・1% 昨春入学の医学生調査東京新聞

 各都道府県にある大学医学部や医科大の2008年度の入学者のうち、地元の高校出身者が占める割合は平均35・1%で、5年前の03年度と比べ5・0ポイント増えていたことが20日、文部科学省の調査で分かった。

 医師の地域定着を狙い、入試の際、地元から別枠で選考する「地域枠」の設定拡大も背景にあり、31都道府県は03年度から地元出身率の割合が増えた。一方で8県では減少し、地域差も浮かんだ。

 地域枠は05年度から増加傾向が強まり、文科省は同枠の学生が卒業する10年度以降、地元で研修医となり、実際に定着するかが、今後のポイントとみている。

 調査は医師不足や都市部への偏在といった問題を踏まえ昨年9月に実施。あらかじめ都道府県別の入学枠を設ける自治医大を除く、国公私立医科系78大学を対象とした。

 調査結果(5%刻みで分析)によると、地元出身率が最も高かったのは北海道の60−65%で、静岡が50−55%で続いた。愛知、広島など5都県が45−50%だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022001000432.html