記事登録
2009年02月20日(金) 13時11分

米国務長官「緊張高める行為」、北ミサイル発射中止求める読売新聞

 【ソウル=本間圭一】アジア歴訪中のヒラリー・クリントン米国務長官は20日、ソウルで韓国の柳明桓(ユミョンファン)外交通商相と会談した。

 長官は会談後の共同記者会見で、北朝鮮が発射準備を進めているとされる長距離弾道ミサイル「テポドン2号」に触れ、「6か国協議に影響を与え、緊張を高めるすべての行為を中止すべきだ」と述べ、ミサイル発射をやめるよう要求した。長官はまた、北朝鮮問題を担当する特使に、スティーブン・ボスワース元駐韓国大使を起用することを明らかにした。

 両外相は会見で、6か国協議を通じ、朝鮮半島の非核化に向け、連携を強める方針で一致した。柳外交通商相はミサイル問題について、「安全面で大きな心配を持っている。米韓は緊密に協力していく」と述べた。

 また、長官は、「韓国を侮辱し、同国との対話を拒否する限り、米朝関係は変わらない」と北朝鮮に「挑発行為」をやめるよう求めた。

 長官は会談に先立ち、在韓米軍司令部を訪れ、シャープ司令官らから、在韓米軍の現状や「テポドン2号」について説明を受けた模様だ。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090220-OYT1T00541.htm