福島市の摺上川ダムから水道用水の供給を受ける自治体でつくっている「福島地方水道用水供給企業団」に対し、国が2007年度ダム納付金を約3億1200万円多く徴収していたことが20日分かった。国の確認作業が不十分だったためで、09年度に返納する。
国土交通省によると、同様の徴収ミスは03−07年度に浅瀬石川(青森)や七ケ宿(宮城)、寒河江、月山(山形)、大川(福島)、三国川(新潟)、宇奈月(富山)の7ダムでもあった。
企業団によると、納付金は特定多目的ダム法に基づき、国が水道事業者の使用水量に応じて算定。ダムがある自治体分は控除されるが、国は誤って福島市分の約3億1200万円を含めた約4億4000万円を徴収した。 国交省東北地方整備局は「ダムの立地自治体と供給先が同じケースは少なく、間違ったのではないか」としている。