京都府八幡市は、二酸化炭素(CO2)削減のため、環境省の「学校エコ改修事業」のモデル校として、市立男山第2中学で進めていた外壁の二重化などの事業の中止を、20日までに決めた。
来年度から全市立中学にエアコンを設置する。国の補助金約2100万円は返還する。市教育委員会は「学力向上のため学習環境整備を優先した」と説明している。
環境省によると、全国のモデル校18校のうち、補助事業の中止は今回が初めて。
同市によると、この事業は、二酸化炭素(CO2)削減を目指し、指定されたモデル校の改修工事に国が補助金を交付。学校にエアコンを設置せず、屋根や外壁を二重にして断熱効果を高め、省エネを可能にする総額約6億円の事業を、2007年度から3年間で計画していた。