【ジャカルタ=林英彰、ソウル=本間圭一】アジア歴訪中のクリントン米国務長官は19日午前、ジャカルタの大統領宮殿でインドネシアのユドヨノ大統領と会談した。
大統領報道官によると、長官は会談で、1998年のスハルト独裁政権崩壊後に始まったインドネシアの民主化プロセスが、イスラム諸国のモデルになると高く評価。ユドヨノ大統領は「イスラム世界との対話に積極的なオバマ米大統領の姿勢を歓迎する」と述べ、シンガポールでアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開かれる今年11月、同大統領をインドネシアに招く考えを伝えた。
クリントン長官は同日夜、次の訪問国・韓国に到着。20日に李明博(イミョンバク)大統領らと会談し、北朝鮮による核開発や長距離弾道ミサイル製造への対応を協議する予定。