静岡県警富士署が、10年前の未解決の強盗殺人事件の情報提供を求めるビラと一緒に配ったお菓子が、賞味期限切れだったことが、20日までに分かった。
同署によると、お菓子はせんべい類で、18日に同県富士市の事件現場付近で88袋配布。賞味期限は先月8日や10日などと記されていた。19日に同署に問い合わせがあり発覚。同署は回収するとともに、謝罪しているという。
事件から時間が経過し、市民に関心を持ってもらおうと、昨年10月にあった振り込め詐欺防止キャンペーンのために同市防犯協会が購入し、その残りとして署内で保管していたものを配ったという。三上誠副署長は「担当者がチェックしていなかった。大変申し訳ない」とコメントした。
事件は、1999年2月18日、同県富士市内で、タクシー運転手田切忠男さん=当時(66)=がタクシーの車内で他殺体で見つかり売上金などが奪われていた。