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2009年02月20日(金) 11時14分

麻生氏秘書官が元審議官紹介 歯科医息子の進学相談受け東京新聞

 麻生太郎首相の政務の村松一郎氏が昨年7月、東京都内の歯科医から息子の私立大医学部への進学について相談を受け、元文部省(現文部科学省)審議官を紹介していたことが20日、分かった。

 村松氏は「謝礼はいっさい受け取っていない。進路指導の相談に乗ってほしいと話しただけだ」と説明している。

 村松氏によると、歯科医から浪人中の息子の進学について相談を受け、歯科医の名前などを明記して「宜しくお取り計らいの程お願い申し上げます」などと書いた書面と息子の身上書を元審議官に郵送。元審議官は「どれだけ力になれるか分からないが、いいですよ」と応じたという。

 歯科医は結局、元審議官には接触しなかった。村松氏には今月になって歯科医側から息子が複数の大学に合格したとの連絡があったという。

 村松氏と元審議官は麻生首相が文部政務次官に就任した約20年前から、知り合いだった。元審議官は現在、「バスケットボール女子日本リーグ機構」の専務理事で、同機構の会長は麻生首相が務めている。

 元審議官は「紹介されても、知り合いの塾関係者に合格の見込みがあるかどうか聞く程度だ」などと話している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022001000213.html