愛知県設楽町津具地区の花き農家が原油高騰に対応しようと今年導入した、サクラソウの仲間の新品種「プリムラ31(サーティーワン)」の出荷が、同地区で進んでいる。気温5度の寒さに耐え、ハート形の花びらが折り重なった愛らしい花を咲かせている。
同地区では4戸がプリムラ31の栽培に取り組んでいる。花は鮮やかなピンク色で、中心に明るい緑色の「目」が入る。低温で管理できるほか、6−7月まで開花が続く特長も。1鉢1500円前後という。
出荷は今月初旬に始め、3月中旬にかけて約2千鉢を豊明市や関西方面の市場に出す予定。生産農家の一人、村松憲治さん(41)は「だいぶ楽にはなったけど、原油の値段はまだ高い」とし、売れ行きを見極めながら「来年度は売り方も考えていきたい」と話している。
直接販売も受け付けている。問い合わせは村松さん=電0536(83)2915=へ。
(中日新聞)