若者のはしか予防のため、全国の13歳と18歳全員を対象に昨年4月から始まったワクチンの追加接種率が、昨年末現在、13歳が66・1%、18歳が58・1%にとどまったことが厚生労働省の最新の集計で分かった。20日の対策推進会議に報告された。
流行抑止に必要な95%を大きく下回り、特に東京、大阪など都市部の低さが目立つ。
同省は2012年までに国内の流行をゼロにすることを目指しているが、専門家らは「達成にはよほどの努力が必要」と危機感を強めている。
追加接種は、07年の流行による高校や大学の休校続出を教訓に、08年度から5年間の時限措置として導入された。
都道府県別の接種率は、13歳では福井の87・7%がトップで、茨城の85・2%、富山の84・5%、山形、長野の78・4%の順。18歳でも福井の81・4%がトップ。これに佐賀80・3%、山形78・1%、富山75・8%が続いた。
接種率が最も低いのは13歳では大阪の55・2%、18歳は東京の40・6%で、大都市地域の低迷が目立っている。