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2009年02月20日(金) 05時05分

08年の大麻事件、過去最多 20代以下が6割占める東京新聞

 昨年1年間に全国の警察が扱った大麻事件は3832件(前年比16・8%増)で、2778人(22・3%増)が摘発され、いずれも統計を取り始めた1956年以降で最多だったことが19日、警察庁のまとめで分かった。

 このうち初犯者は2374人(20・6%増)で全体の85・5%、年代別では20歳未満と20代が計1736人(10・6%増)と62・5%を占めた。大相撲力士や大学生の事件が多発する中、若者を中心に汚染が広がっている現状が浮き彫りになった。

 警察庁は「インターネットを通じて大麻種子を入手したり、栽培方法を学んだりするケースが増えている。有害性についても誤った認識があり、安易に手を出してしまうのではないか」と分析している。

 まとめによると、摘発された2778人のうち、暴力団構成員は858人(29・2%増)、来日外国人は117人(7・3%増)。20歳未満のうち高校生は49人、中学生が2人だった。

 栽培の摘発は274件(48・9%増)、210人(65・4%増)と大幅に増えた。密輸は81件(12・5%増)、86人(13・2%増)だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021901000529.html