世界不況による愛知県の財政難を受け、同県議会最大会派の自民党県議団は19日、2009年度の議員報酬を月額で8%削減する方針を決めた。同県議の報酬が財政難を理由に減額されるのは01年度以来8年ぶりで、8%は過去最大規模。同党県議団は他会派の同意を得た上で県議会2月定例会に条例案を提出する。
愛知県議の報酬は現在、月額97万7千円で、8%削減されると7万8160円減の89万8840円となる。期末手当はそのままで、議会事務局によると県議長、副議長を含め103人で計約9700万円の削減効果があるという。
愛知県は09年度の給料を知事10%、副知事7%、職員4%それぞれ削減することを既に決めている。自民党県議団内部では議員報酬の削減に「パフォーマンスとして下げるべきではない」「名古屋市議の報酬より低く、バランスを欠く」などの意見も出ていた。
小林功県議団長は「財政難の痛みを県職員と分かち合う狙い。年間1億円近い削減となるので、県民の行政サービスに回してほしい」と話した。
(中日新聞)