衆院予算委員会は20日午後、社会保障政策等に関する集中審議を行った。麻生太郎首相は「社会保障の安定財源(確保)のためにも、まずは景気回復にまい進する」とした上で「全知全能を傾けて全力でやる」と述べた。消費税率引き上げに向け、前提となる景気回復に取り組む決意を示した発言。
また首相は公的年金制度への信頼回復には「記録問題の解決が最も大事だ」と強調。厚生年金の記録改ざん問題に関して「4月以降、標準報酬月額(給与水準)の記録を(各家庭に)送るなど信頼回復に努める。手間と時間を惜しまず全力を尽くす」と表明した。
高速道路無料化を求めた民主党の馬淵澄夫氏に対しては「(高速道路建設のための)借入金返済などを道路を使っていない人の税金で賄うのは公益性、公平性から問題がある」と反論した。