東京大空襲犠牲者追悼・記念資料展実行委員会が、「下町が燃えたあの夜 改訂新版」を編集した。20日刊行する。
実行委は1992年、大空襲を生き延びた人々の体験を掲載した初版を発行したが、年月が経過し、「戦争について子供たちが知る機会が減った」として改訂版の発刊を準備してきた。
改訂新版では、5人の証言を追加。満州事変以降の戦争の歴史をQ&A形式でまとめ、イラストを増やした。実行委員長の川杉元延さん(67)は「空襲の記憶を風化させないために若者への発信を心がけた」と話す。
実行委員会は88年から毎年、3月に東京大空襲の資料展を開催。今年も3月7日から10日までの午前10時〜午後5時、浅草公会堂(台東区浅草1)で開く。入場無料。「下町が燃えたあの夜 改訂新版」はA5判、78ページで1000円。資料展会場で販売するほか、ファクスでも受け付ける。実行委(電)3876・4858(ファクス兼用)。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090220-OYT8T00133.htm