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2009年02月20日(金) 18時09分

全政令市の法人市民税が減収 不況が直撃、浜松47%減東京新聞

 17の政令指定都市と、4月から政令市になる岡山市の2009年度当初予算案が20日、出そろった。不況下で企業収益の影響を受けやすい法人市民税について、全市が08年度当初予算から大幅に減るとしており、浜松市の減収率が47・5%と最悪だった。

 一方、一般会計の総額は、緊急の景気・雇用対策や社会保障費の増大などで千葉市と福岡市の4・3%増をトップに、15市が08年度を上回った。

 企業が集中し、他の自治体より比較的、法人税収に恵まれてきた政令市だが、急速な景気後退で大幅な減収に追い込まれた。各市とも貯金に当たる財政調整基金の取り崩しや市債発行の増額などを余儀なくされており、財政状況の悪化が懸念されている。

 法人市民税は、自動車関連産業の業績悪化で浜松市が85億円減の見込み。岡山、神戸、名古屋など12市で08年度に比べ20%を超える減収になった。

 市税全体でも、人口増で個人住民税が増えた川崎市を除く17市が減収。浜松市が7・4%、102億円減、北九州市も4・3%、73億円減と金額ベースで過去最大の落ち込みだった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022001000546.html