【ローマ19日共同】辞任した中川昭一前財務相が、失態を演じた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)での記者会見直前に行われたロシアのクドリン副首相兼財務相との日ロ財務相会談でも、もうろうとした状態で受け答えしていたことが19日、在ローマの消息筋の話で分かった。
消息筋によると、会談に同席したロシアの外交官は「頭のスイッチが切れたようだった」と語ったという。
会談は15分ほどだったが、中川氏は当初から大変疲れた様子で、健康を害しているようにも見え、ロシア外交官は「ひどい時差ぼけに苦しんでいるのでは」と思ったという。
クドリン財務相との応答でも、しばらく目をつぶって考え込み、長い間反応がないなどのおかしな様子が続いた。中川氏の発言については、ロシア側は通訳を通じてしか分からず、明確な間違いがあったかどうかは不明だった。
中川氏は14日、クドリン財務相との会談が行われたホテルで昼食をした際、ワインを注文。その後、同財務相と会談後、内外記者団と会見した。