20日の東京株式市場は、世界景気の一段の悪化や、欧米の金融不安が再燃するとの懸念から幅広い業種が売られた。全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)の終値は、前日比12・06ポイント安の739・53と反落。2008年10月27日に付けたバブル崩壊後の最安値746・46を下回り、1984年1月5日以来、約25年1カ月ぶりの水準に落ち込んだ。
日経平均株価(225種)と比べて特定銘柄の影響を受けにくく、市場実態を反映するとされるTOPIXの安値更新で、幅広い企業の業績の先行きに不安感が強まり、景気後退は一段と深刻化しそうだ。
平均株価の終値は、141円27銭安の7416円38銭と、08年10月27日のバブル後最安値7162円90銭に次ぐ安値水準。出来高は約18億9300万株。
1984年当時のTOPIXは、第2次石油危機後の景気後退から脱出した上昇局面で、バブル絶頂の89年12月18日に2884・80の史上最高を付けた。