JFEスチールは20日、西日本製鉄所福山地区(広島県福山市)の高炉1基を2月末までに休止すると発表した。自動車向けを中心とした鋼材需要の急減に対応する。JFEの高炉休止は、同製鉄所倉敷地区(岡山県倉敷市)の1基に続き2基目。再稼働時期は未定。高炉は一度止めると再稼働に数カ月を要し、休止は減産の最後の手段だけに、追加休止は「鉄鋼不況」の深刻さを示す。
休止させるのは福山地区の第3高炉で、早ければ2月23日にも止める見込み。JFEは「生産効率やコストなどを総合的に考えて決めた」としている。
JFEは2008年度下半期(10月−09年3月)に同上半期(08年4−9月)比で約400万トンの減産を計画しているが、第3高炉の休止で計画は変更しない。