昨年10月に破綻した大和生命保険の支援先に米保険大手プルデンシャルが事実上、内定したことが20日分かった。大和生命は同日、最終入札を実施し、2社が応札。大和生命の管財人は「うち1社が適当と判断した」とし、契約条件をさらに協議した上で2週間以内に最終決定する見通しを示した。
管財人は支援先候補として絞り込んだ企業名を明らかにしていないが、過去の実績や提示した支援金額からプルデンシャルを選んだとみられる。
大和生命保険の債務超過額は昨年9月末時点で114億円だったが、「昨年10月17日時点では630億−640億円に膨らんでいる」(担当者)。支援先候補が提示した支援金額は債務超過額を大幅に下回ったもよう。
生保破綻の際に決められている年金や給付金支払いのための準備金削減は最大の10%になることが避けられない見込みで、保険契約者への保障内容は一部カットされる。