渋谷区が昨年12月に渋谷駅前で行った、通行人がパネルを踏むと発電する「発電床」の実験で、21日間の発電量は「20ワット電球を1時間発光させる程度」の19・5ワット時にとどまっていたことが19日、わかった。
同区環境保全課によると、装置が正常に作動したのは初めの3日間だけで、その後は不具合で発電できなかった。床下の装置が雨水で漏電したほか、通行人の重みでパネルと装置との接触不良が起きたという。
発電床はベンチャー企業「音力発電」(神奈川県)が開発したもので、45センチ四方のパネルを体重60キロの人が2回踏むと0・2ワットを発電できる。実験は12月5〜25日、ハチ公前広場にパネルなどを設置して行われた。
同課は「多くの課題が残ったが、人が集まることで生み出せるクリーンなエネルギーがあるはず。再実験も検討したい」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090220-OYT8T00136.htm