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2009年02月20日(金) 08時57分

NY株、6年4カ月ぶり安値 終値7465ドル東京新聞

 【ニューヨーク19日共同】19日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は金融市場の混乱長期化への警戒感が強いことから反落し、前日比89・68ドル安の7465・95ドルで取引を終えた。7500ドルを割り込み、終値としては2002年10月以来、約6年4カ月ぶりの安値水準となった。

 下げ幅は一時、108ドルに達し、07年10月の史上最高値(1万4198・10ドル)と比べ、ほぼ半値まで落ち込んだ。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数は25・15ポイント安の1442・82。

 米景気の先行きに悲観的な見方が強く、金融関連を中心に幅広い銘柄が売られた。シティグループやバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は、国有化を恐れてともに約14%急落。米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)も、政府に17日提出した経営再建計画のリストラが不十分と指摘され、続落した。

 米メディアによると、シティが1991年12月以来の安値をつけるなど、3社とも歴史的な安値水準となった。

 業績の一段の悪化懸念から、コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)などハイテク関連も安い。

 市場関係者は「景気後退の深刻化が実感され、下げ止まらない展開が続いている」(米アナリスト)としている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022001000067.html