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2009年02月20日(金) 00時00分

塩漬け地 市が購入 あきる野読売新聞

25億円 公社、企業誘致失敗

 あきる野市は19日、2010年度までに約25億4700万円をかけ、市土地開発公社が持つ山林約19・5ヘクタールを購入し、環境教育や林業体験を行う緑地保全地区として整備すると発表した。企業誘致を見込んで約20年前、同公社に購入させていた土地だが、バブル景気の崩壊などで誘致が進まず、手つかずの状態で残されていた。

 市は01年度から、同公社の経営健全化を目指し、取得させた土地の購入を進めてきていた。今回の買収もその一環で、09、10年度の2年間で実施する。

 市が緑地保全地区に変更しようとしているのは、市内菅生地区の山林。現在、同公社が保有する土地の8割以上の面積を占めている。

 市は「これからは環境都市を目指し、市民に活用してもらえる場として整備していきたい」と述べた。

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 市は19日、新年度当初予算案を発表した。一般会計は、前年度比7・3%増の約274億7500万円。特別会計を含めた総額は、同1・0%減の約466億4400万円となった。

 歳入では、企業の業績悪化などで法人市民税の18・6%の落ち込みを見込むなど、市税全体で約2・4%減となった。歳出では、同地区を含めた土地買収で約17億8000万円を計上した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20090219-OYT8T01161.htm