【エルサレム19日共同】イスラエル総選挙で第3党になった極右政党「わが家イスラエル」のリーバーマン党首は19日、右派リクードが中道カディマと連立を組むことを条件に、リクードのネタニヤフ党首(元首相)を次期首相として支持することをペレス大統領に伝えた。これにより、リクードは定数120のうち計65議席を占める右派勢力6党の支持を条件付きながら獲得、ネタニヤフ氏の次期首相就任が有力になった。
ただ、第1党のカディマ党首として自分が首相になるべきだと主張するリブニ外相は党の集会で、こうした「極右政権」に参加するより「代替となる野党に転じる」と述べ、タカ派政策に妥協を強いられるなら連立に参加しない構えを示し、今後も曲折が予想される。
わが家イスラエルが支持を撤回してもネタニヤフ氏を推す右派勢力は優位を維持、リブニ氏を積極的に推す勢力はカディマ以外にないため、ネタニヤフ氏の優位は変わらない見通し。
ペレス大統領は18日夜から、各党が誰を首相として支持するか意見聴取を開始し、19日中に全12党と協議を終える予定。