【オタワ19日共同】オバマ米大統領は19日、カナダの首都オタワを訪問した。就任後初の外国訪問で、首脳会談に臨むのも初めて。ハーパー首相と会談し、世界規模で深刻化する経済危機の対応策や貿易問題、アフガニスタンの安定化など安全保障面での連携策などを協議する。
オバマ大統領はカナダを「最も重要な貿易相手国の一つで、米国は多くを依存している」と重要性を強調。メキシコのカルデロン大統領とは正式就任前の1月13日に会談しており、南北の隣国との友好関係を基盤に、各地域との本格的な首脳外交に乗り出す構えだ。
今回の訪問にはサマーズ国家経済会議(NEC)委員長やジョーンズ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、ブラウナー大統領補佐官(エネルギー気候変動担当)らが同行。首脳会談では経済や安全保障だけでなく、新エネルギー開発や地球温暖化対策といった幅広いテーマが議題となる。