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2009年02月20日(金) 23時48分

セクハラ准教授を解雇、アカハラの3人も…北海道教育大読売新聞

 北海道教育大(本部・札幌市)は20日、女子学生3人に体を触るなどの性的嫌がらせ(セクシュアル・ハラスメント)行為をした50歳代の男性教育学部准教授を懲戒解雇、学生らに指導する立場を利用して過度の手伝いをさせたとして、同大旭川校の35歳と39歳の男性准教授3人を諭旨解雇とする懲戒処分を発表した。

 処分はいずれも19日付。

 記者会見した同大の後藤嘉也理事らによると、懲戒解雇の准教授は、2005年10月から昨年9月までの間、ゼミで指導する女子学生3人を研究室に呼び出したうえ、キスしたり、体を触ったりしたほか、交際を求める電子メールや手紙を繰り返し送るなどした。大学側の調査に対し、准教授は「学生に申し訳ないことをした」と話しているという。

 一方、旭川校の3准教授は07年夏以降、アイヌ語の辞書編集など自分たちの研究プロジェクトを実施するにあたり、英語教育講座に所属する学生らに徹夜で文献を調べる手伝いをさせるなどした。ノルマが達成できないと、「意識が低い」などと叱責(しっせき)し、単位を与えないことをほのめかす発言もしたという。大学の説明では、学生2人が不登校になったほか、17人が大学内での優位な地位を利用したアカデミック・ハラスメントを受けたと回答し、睡眠不足になるなど精神的に苦痛を受けた学生も9人いた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090220-OYT1T01220.htm