ロサンゼルス発成田行き日航61便ジャンボ機で今月十一日昼(現地時間)、客室乗務員がチェックを忘れ、機内サービス用のカートが離陸上昇中にギャレー(調理室)内で飛び出していたことが十九日、分かった。
けが人がなかったため、日航は国土交通省に報告していなかったが、二〇〇七年十一月には、スカイマーク機のカートが通路に飛び出して乗客二人に当たり、足の骨を折るなどの事故が起きており、国交省は、報告の徹底を指示した。
国交省や日航によると、離陸から約三分後、客室中央から後ろ寄りのギャレーでカート一台(重さ約六十キロ)が飛び出し、ギャレー内で止まった。日航の社内規定で、離陸前に客室乗務員二人が、固定されているかダブルチェックすることになっているが、二人とも怠っていたという。
航空法は安全に支障を及ぼす恐れがあるトラブルが発生した場合、国交省への報告を義務付けている。
スカイマーク機の事故では、カートがギャレーから飛び出し、数十メートル走って乗客二人に相次いでぶつかった。